「100万円を貯める」と聞くと、多くの人が「節約」「我慢」「自炊生活」のようなキーワードを思い浮かべるかもしれません。
しかし、私としては、「100万円を貯める」という行為は単なる削減というより、“生活の構造”を見直して、お金が自然と残る仕組みに整えることだと思っています。
この記事では、私が副業なしで100万円を貯めた過程を、「戦略」としてどう設計したかという視点でまとめてみます。
収入を増やすのではなく、“設計を変える”という発想
多くの人は、「貯金=収入を増やすこと」と考えがちです。確かに、本業や副業を頑張り、収入が増えれば、選択肢は広がります。
しかし、私としては、まず見直すべきは“支出の設計”だと考えています。
これは、湯船にお湯を溜める構造に似ています。
蛇口からどれだけお湯(=収入)を流しても、
栓が緩んでいて底から漏れ出していれば、湯船(=貯金)はいつまで経っても満たされません。
つまり、収入を増やすよりも先に、支出という「漏れ」を止める構造を整えることが、
短期的に最も効果的な“貯金戦略”なのです。
また、本業の収入を増やそうとしても、昇進は願うタイミングで訪れてくるものではありません。
副業も、始めてからすぐに収益化できるわけではないので、やはり収入を増やすよりも、支出を減らす方がハードルは低いでしょう。
私が実際に行った「戦略的な支出の選び方」
私は節約家ではありませんし、「無理して我慢する生活」は長続きしないと感じています。
一時期、毎日の自炊を心がけている日々がありました。
しかし、結果は三日坊主(実際にはもっと長く続きましたが)となってしまい、結局は外食をしてしまいました。
ただ、「何にお金を使わないか」ではなく、「何にお金を使すべきか」を明確にするという視点で支出を見直したところ、100万円を貯めることができました。
やめた支出:「価格比較が無意味なもの」
人によって価値は様々ですが、私としては、次の支出は、今の自分の生活価値に見合っていないと判断しました:
- 毎回の飲み会
- 何となく続けていた動画サブスク(観ていないのに毎月課金)
- 「安いから買う」習慣(目的なき買い物は支出にしかならない)
こうした誰でもやってしまいがちな“無意識の支出”を断ち切ることで、お金の流れに主体性が戻ってきました。
当然、人によって価値観はことなります。
なのでおすすめなのは、今あなたが行おうとしている支出は、あなたの中でどれだけの価値があるのか?
これを実際にお金を使う前に考えてみるといいと思います。
そうすることによって、不必要な支出を行いそうになった時に、踏みとどまることができます。
残した支出:「未来に繋がるもの」
反対に、私が削らなかった支出もあります。
- 書籍・学習教材(将来の価値創出に投資)
- 健康管理のためのジム・食材(お金より時間と体調が大事)
- 副業やブログ運営に必要なツール(将来の収入設計と直結)
これらは「今すぐの満足」ではなく、「後で効いてくる支出」です。
また、私の支出の中で、「支出の意義がある」と上位判断された項目だからです。
固定費 vs 変動費ではなく、“習慣コスト”を断ち切る
よく「固定費を見直しましょう」という節約術があります。
もちろん、これは重要な節約戦術ですが、私が本当にインパクトを感じたのは、習慣に紛れている“無意識のうちに出ていくお金”を切ることでした。
先ほどの項とつながる部分もありますが、例えば
- 毎朝のコンビニ寄り道で500円
- スマホゲームの“とりあえず課金”で月3,000円
- 空腹時の「ついUberEats」で月1万円
習慣的な支出は、水漏れのようなもので、気づかないうちに毎月1万円以上出ていることもあります。
私としては、「我慢」よりも「気づくこと」の方が節約効果が高いと感じています。
100万円が貯まったあとに考えた「次の一手」
目標だった100万円が貯まったとき、私は「安心」よりも「選択肢が増えた」という感覚を持ちました。
貯金の目的は“安心のため”だけではありません。
むしろ、「これをどう使えば、未来の自分にとって意味があるか?」を考え始めるスタートラインです。
- 生活防衛資金として半分キープ
- 残りを、投資信託と自己投資(教材・サービス)に分散
- 自分が“管理しなくても動いてくれるお金”に変えていく
私としては、「貯金は使わなければ意味がない」と思っています。
“未来の選択肢を買う”ための準備金として捉えることが大切だと感じました。
まとめ|“節約”ではなく、“設計を変えた結果としての100万円”
振り返ってみると、100万円を貯めたからすごいのではなく、
「考えて使わないこと」「見直して残すこと」を徹底した設計があったからこそ、気づいたら貯まっていたという印象です。
- 湯船の栓を締めるように、まず“漏れ”を止めた
- お金を使うかどうかの判断基準を見直した
- 習慣を変えたことで、ストレスなく支出が減った
- 最後に「貯めたお金の意味」を問い直した
これが、私にとっての「戦略的貯金術」です。
次の一歩として、「貯金したいけど苦しい」「節約が長続きしない」という方は、
まず生活設計そのものを見直す視点を取り入れてみてください。
数字より、構造が未来を変える。私はそう思っています。
参考文献
- ナビナビ保険『お金の貯め方にはコツがある!意識すべきポイントと効率良くお金を貯める6つの方法』貯金を効率的に行うための具体的な方法やコツを紹介しています。URL: https://www.navinavi-hoken.com/articles/how-to-save-money
- りそな銀行『お金が貯まらない方は必見!自然に貯まる貯金術や貯め方ポイント』日常生活で実践できる貯金術や節約のポイントを解説しています。URL: https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/shisan_kihon/column_0023.html