「ブログを始めたいけど、無料と有料、どちらを選ぶべきか分からない」
そんな悩みを持つ方は多いと思います。実際、私もその一人でした。
以前、「有料ブログか?無料ブログか?」という記事をまとめたことがありましたが、
今回は実際に無料ブログを使ってみたからこそ分かったリアルなメリットと限界についてまとめてみます。

無料ブログを使って感じた“意外な強み”
初期アクセスが集まりやすい
これは使ってみて特に驚いた点です。
個人でWordPressなどを立ち上げた場合、検索順位で上位に表示されるまでにはかなり時間がかかります。
誰にも読まれない状態がしばらく続くのは、精神的にもなかなか堪えます。
一方で、無料ブログには「新着記事」「人気記事」などの内部の閲覧導線が用意されています。
たとえば楽天ブログで記事を投稿すれば、同じカテゴリーを見ているユーザーに自動的に露出される仕組みがあります。
その結果、自然とアクセスが集まりやすくなり、“誰かに読まれる感覚”を得やすいと感じました。
アクセスが集まれば、クリック数や広告収益にもつながるため、
「始めたばかりでも数字が出る」というのは大きなモチベーション維持要因だと実感しました。
(2025年5月25日 追記)
実際に私も、試験的に無料ブログを始めてみました。
開始から10日間で200件以上のアクセスがあり、10日目にはアフィリエイトリンクから1件の成果が発生しました。
思い返してみると、有料ブログでは同じ期間でここまでのアクセスを集めるのはかなり難しく、
よほどのSNS拡散力でもない限り、検索流入のみで200PV+1件の成約というのは非現実的です。
このことからあらためて,
「無料ブログには、初期段階で結果を出せる“即効性”という武器がある。」
と実感しました。
登録からすぐに始められる
もうひとつの利点は、圧倒的な手軽さです。
サーバー契約やテーマ選定、プラグイン設定など、WordPressでブログを構築しようとすると意外と準備が多く、
「ブログを始める前に疲れる」ことも珍しくありません。
無料ブログであれば、アカウント登録後すぐに記事を書き始められるため、
「とりあえずやってみる」には非常に向いていると感じました。
無料ブログを使って見えてきた“限界とリスク”
広告やデザインの制限
私が使ってみた楽天ブログでは、楽天関連の広告は掲載できますが、
その他のASP広告を自由に貼ることはできません。これは収益の拡張性という点で大きな壁になります。
また、デザインテンプレートにも制限があり、オリジナリティを出すのが難しい場面もあります。
「見た目からもブランドを作りたい」と考える人にとっては、自由度が物足りなく感じられるかもしれません。
成長の限界
ある程度記事数が増え、読者が付き始めると感じるのが、伸び悩みです。
SEOを強化したり、収益導線を工夫したりするためには、どうしても自分でコントロールできる環境が必要になります。
無料ブログでは、「URL構造」「メタ情報」「内部リンク設計」など、
本格的に成長させるための調整が難しいと感じました。
サービス終了のリスクは現実にある
おそらく最大のリスクはこれです。
「いつまでサービスが存続するか分からない」という不確実性です。
実際に、過去にはYahoo!ブログが2019年に終了し、【参考】ITmedia記事(2019年12月16日)、
さらにさかのぼると、ネバー(NAVER)ブログも2005年に日本から撤退しています【参考】ITmedia記事(2005年8月19日)。
サービス終了と同時に、記事データが全て失われるケースもあります。
もちろんバックアップを取っておくことは重要ですが、
そもそも「自分では閉鎖をコントロールできない環境」というのは、長期的な情報資産構築という視点では、大きなデメリットになります。
私のおすすめ|無料ブログは“導線”として活用する
こういった実体験を踏まえて、私としては「無料ブログは導線として使うのが理想的」だと考えています。
具体的には:
- 無料ブログで記事を継続的に投稿
- その記事の中に、WordPressなど自前ブログへのリンクを設置
- 徐々に“興味を持ってくれた読者”を、自分の資産ブログへ誘導する
という導線設計です。
これはある意味、現在のSNS→個人ブログという構造に近い形です。
SNSの代わりに無料ブログを“動線用のメディア”と考えれば、
更新負担も少なく、運営としての自由度は高くなります。
まとめ|無料ブログは“始まり”として非常に優れている
無料ブログには、始めやすく・読まれやすいという大きなメリットがあります。
ブログ初心者や、まだテーマが固まっていない方にとっては、とても優れたスタート地点だと思います。
ただし、成長性や収益性、そして「続けていくことの安心感」を考えたとき、
どこかのタイミングで“個人ブログ”に移行する判断が必要になります。
私としては、「無料ブログで試行錯誤 → 個人ブログで育てていく」
そんな段階的な導線づくりが、今の時代に合った運用スタイルだと感じています。