最近は、「ブログもAIに書かせればいい」という話をよく耳にするようになりました。
でも、私が実際にAI(ChatGPT)を使ってみて感じたのは、「全部任せるのは危険だな」ということです。
今回は、そんなAI文章の注意点などについて紹介します。
違和感のあるAI文章の特徴
- 語尾がずっと同じ(「です」「でしょう」が延々と続く)
- 表面的で感情が入っていない
- 無難すぎる構成で、読み進める気持ちにならない
- ミスが少なすぎる(誤字脱字・曖昧な表現が一切ない)
人が書いた文章には、多少の“ゆらぎ”や“ムラ”があるものです。
逆に、AIが生成した文章は「整いすぎていて、不自然に完璧すぎる」という特徴があります。
読者は、こういった“温度のない文章”に案外すぐ気づきます。
特に副業ブログのように、筆者の体験や気持ちが重視される場では、
「これ、AIが書いたっぽいな…」という違和感が信頼を損ねてしまうこともあります。
さらに、Googleの検索評価でもAI生成コンテンツは不利になりがちです。
E-E-A-T(経験・専門性・信頼性・権威性)の「経験」が薄くなるため、
検索上位に出にくくなるリスクがあると感じています。
私がAIを“うまく使っている”一例
私もブログを書くときにAIを活用していますが、「全部書いてもらう」のではなく、“整える”ためのツールとして使っています。
誤字脱字のチェック
毎日何千字も文字をタイピングしていると、必ずといっていいほど細かいミスは発生します。
たとえば「以上のごとk,」「つまりい」といった、タイプミス由来の誤字は、自分で読み返していても見逃してしまうことがあります。
もちろん、自力で気づけることもありますが、集中力が落ちていたり、時間がなかったりすると、そのまま公開してしまうリスクもあります。
その点、AIに一度文章を読ませてみると、文章の構成はそのままに、誤字脱字の候補だけピンポイントで指摘してくれるため、非常に重宝しています。
最終チェックの段階で「機械の目」を入れることで、安心感が一段階増しました。
論理の飛躍や構成の崩れの確認
「このあたり、話が飛びすぎてないかな?」「前の段落と重複していない?」
そんな確認をお願いすると、AIが冷静に整理してくれる感覚があります。
自分の中ではある程度筋道が立っていても、論理と論理をつなぐ適切な言葉が出てこないということ、ありませんか?
私自身、書いていて「あれ、ここに何を挟めば自然につながるんだっけ?」と詰まることがあります。
そういった場面で、AIに「論理と論理の繋ぎ方」「自然な接続表現」を確認してもらうと、非常にスムーズに文章が整っていきます。
ただし、これは「AIに論理を作ってもらっている」わけではありません。
あくまで “自分で考えた論理同士をどうつなぐか”を、AIが補助してくれるという感覚です。
もちろん、AIが提案する繋ぎ方がしっくりこないときもあります。
そういうときは、やはり自分の頭で再構成する必要があるのですが、
「1人で悩むよりは、アイデアのたたき台があるだけで助かる」――それが正直な実感です。
構成案を出してもらう
「このテーマで書きたいけど、どう組み立てればいいんだろう?」
そんな時にAIに相談すると、案を出してくれて“思考の補助輪”になります。
自分でテーマを選び、構成を考える作業は、時間も手間もかかります。
そのぶん、自分では完璧に筋の通った順番で展開できているつもりに陥りがちです。
実際、私も時間をかけて作り上げたテーマとロジックは、自分にとってはとても納得感のある流れだったりします。
でも、他人から見たときにその構成が伝わりやすいかどうかは別問題です。
自分の頭の中では完璧でも、「読み手からすると一歩目が見えない」「文脈の飛びがある」と感じられることも多いです。
そういった時に、AIに一度構成をチェックしてもらったり、別視点で再構成案を出してもらうと、“第三者としての客観性”を取り戻すことができます。
「こういう流れもあるんだな」「この順番の方が読みやすいかも」と思えるだけでも、
書き手の思考は一段クリアになります。
(特に、第三者が目を通してくれることの少ない副業ブログの記事には、このチェック機能は重要です。)
整っている文章より、“伝わる文章”が価値を持つ
読者が読みたいのは、完璧な構文ではなく、「筆者が何を考え、どう感じたか」です。
多少表現が揺れていたり、構成が荒削りでも、“人間らしさ”がにじむ文章の方が印象に残ることが多いと思います。
特に副業ブログでは、「なぜその選択をしたのか」「どう感じたのか」といった、感情や判断の流れが共感や信頼につながるのではないでしょうか。
だから私は、「書くこと」はAIに任せるのではなく、自分でやりたいと思っています。
まとめ|AIは編集者、人間は語り手
AIは間違いなく便利です。
でも、それは「考えることを放棄するための道具」ではなく、「考えを整えるためのパートナー」だと思っています。
私にとってのAIは、誤字脱字を直してくれる校正者であり、構成を整えてくれる編集者です。
でも、“語る”のはいつも自分です。
読者が信頼するのは、AIではなく、“あなたの言葉”です。
だから私は、AIに任せすぎず、「整える相棒」としてこれからも付き合っていきたいと思っています。


