副業の出口戦略・最終目標

節約に向いている人の共通点とは?|性格と習慣から見る“貯め上手”の法則

正直なところ、「節約できる人」と「できない人」って、収入よりも“性格”や“考え方のクセ”の差が大きい気がします。

もちろん環境や収入の違いもありますが、いくつかの研究を見ていくと、貯め上手な人には共通する傾向があるんです。


「貯蓄志向」という考え方

まず注目したいのが、アメリカの研究者 Utpal Dholakia さんらが提唱した、「パーソナル・セービング・オリエンテーション(PSO)」=個人的な貯蓄志向という概念です。

これは、貯金を突発的な「出来事」ではなく「生活習慣」として捉えているかどうかを示す考え方です。

たとえば、

  • 日々の支出をしっかり把握している
  • 貯める行動が習慣になっている
  • 「貯金は当たり前」と感じている

こういった特徴を持つ人は、自然とお金を貯められる傾向があります。

つまり、節約に向いている人は“我慢”ではなく“日常の延長線上で貯めている”んです。

正直、私自身も節約を「我慢」とは思っていません。

日常の中で自然と貯まるような生活習慣を設計しているだけなんです。


性格との関係:誠実で前向きな人は強い

性格心理学の基本理論である「ビッグファイブモデル」によると、

誠実性が高い人ほど計画的で、衝動買いを抑えやすい傾向があります。

誠実性というと少し堅い言葉ですが、要は「コツコツ続けられるタイプ」です。

さらに最近では、楽観主義(optimism)も注目されています。

アメリカ心理学会(APA)の研究によると、

将来を前向きに考えられる人のほうが、将来のためにお金を貯めやすいのだとか。

「どうせ無理」と思うより、「なんとかしたい」と思える人のほうが行動できる。

節約もモチベーションも、けっきょくは心の姿勢に左右されるんですね。


性格と目標の“相性”も大事

もうひとつ興味深いのが、「貯める目的」と「性格の相性」です。

たとえば、協調性が高い人なら「家族のために貯める」。

自由を重んじるタイプなら「早期リタイアして好きな場所で働きたい」。

こうしたように、自分の性格に合った「貯める目的」を設定すると、モチベーションが長続きします。

私自身も、自分がどんなタイプかを見極めるようにしています。

20代のうちに時間を味方につけ、将来的には「やりたくない仕事を減らし、やりたい仕事を選べる」ような資金基盤を作るのが目標です。


チェックリスト:節約に向いている人って?

節約に向いている人には、こんな共通点があります👇

  • 支出を「なんとなく」ではなく意識的に把握している(家計簿アプリなどを活用)
  • 「貯金=日常の一部」として捉えている
  • 衝動買いを抑える仕組みを自分で持っている(私は“一晩寝てから決める”ルールを導入)
  • 貯める目的が自分の価値観と一致している
  • 「なんとかしたい」と思える前向きな姿勢がある

中でも、“目的と性格の一致”は本当に重要。

貯金は数字ではなく行動心理の積み重ねだからこそ、

自分の考え方や感情に合ったスタイルを見つけるのがいちばんの近道です。


最後に:性格で決まるわけじゃない

もちろん、貯蓄力は性格だけで決まるものではありません。

収入や家族構成、生活コストなど、さまざまな要因が関係しています。

だから「自分は節約に向いていない」と決めつける必要はありません。

むしろ、向いていないなら“仕組み化”すればいいんです。

たとえば、給与から自動で積立口座へ振り替える設定をする。

あるいは、サブスクやカード利用を毎月一度まとめて見直す。

意志よりも習慣を味方にするほうが、はるかに持続します。


自分の性格をうまく利用して、お金が自然に貯まる仕組みを作っていく。

それが、無理せず長く続く節約のスタイルなんじゃないでしょうか。

関連記事