ポイ活(ポイント活動)は、日常の買い物やサービス利用によりポイントを貯め、現金や商品と交換できる便利な仕組みです。
スマホ1台でできる手軽さから、主婦や学生、副業初心者にも人気があります。
しかし、安易にポイ活に手を出すことで、思わぬリスクや落とし穴にハマる可能性があることをご存じでしょうか?
この記事では、特に注意すべき「クレジットカード案件の多用」と「個人情報流出のリスク」を中心に、私の考えとポイ活の裏側を解説していきます。
クレジットカード案件の多用は信用情報に影響あり
ポイントサイトで高額報酬が提示される「クレジットカード発行案件」は、ポイ活の中でも人気のある案件です。
- 新規発行1件で5,000〜15,000円相当のポイントがもらえる
- 条件も「発行のみ」「1回使用」など簡単なことが多い
しかし、これを短期間に複数回繰り返すと、あなたの信用情報に悪影響を及ぼす可能性があります。
信用情報とは?
信用情報とは、クレジットカードの利用状況や借入・返済の履歴などが登録された情報で、CICやJICCといった信用情報機関に保管されていると言われています。
クレカを発行するたびに「申し込み情報」が記録され、
- 1〜2ヶ月に複数枚申請
- 発行してすぐ解約
- 年収に対して不自然な申請回数
などの動きがあると、「カード乱発=お金に困っている人」とみなされ、新しいカードやローンの審査に通りにくくなるおそれがあります。
これを俗に「申し込みブラック」と呼びます。
一時的に数万円分のポイントを得ても、将来の住宅ローン・車ローン審査に響いたら本末転倒です。
カード枚数が多いと管理が困難に
また、発行したクレジットカードが多数あると、情報漏洩や不正利用が起きた場合にすぐ気づけないというリスクもあります。
例えば、
- 利用通知メールを見逃す
- 明細確認の習慣がないまま放置する
- カード情報を保管している通販サイトの漏洩に気づかない
など、カード管理が煩雑になるほど、自分の資産が危険にさらされる確率も高まります。
さらに、「年会費無料」のはずが条件未達で年会費が発生するというケースも珍しくありません。
- 初年度無料だが2年目以降は年会費あり
- 年間◯万円以上の利用が条件
- ○○ペイと連携しないと無料にならない
こうした条件を忘れてしまい、気づかないうちに数千円が自動引き落としされていた…という事例もあります。
アンケート案件の“情報提供”にも要注意
「数分で終わるアンケートに答えるだけで、100〜300円分のポイントがもらえる!」という案件も人気があります。
しかし中には、
- 電話番号の入力が必要
- 自宅住所の登録が必要
- 年収や保険の加入状況まで尋ねられる
といった“高単価アンケート”も存在します。
こうした情報を安易に提供することで、あなたの個人情報が第三者に販売されたり、名簿業者に渡ったりするリスクがあります。
電話番号が漏れると?
- 架空請求業者や営業電話が増える
- SMSで詐欺リンクが届くようになる
住所が漏れると?
- DM(ダイレクトメール)が大量に届く
- なりすましによる不正申し込み被害(クレカ・ローン)
わずか数百円のために、大切な個人情報を渡すのは費用対効果がまったく合いません。
もちろん、それを承知で実施する人もいますが、基本的には「最小限の情報のみ提供する」ことを鉄則としましょう。
他にもある!ポイ活の盲点
ポイント付与が確定するまで時間がかかる
- 案件によっては、ポイントが確定するまで「数ヶ月」かかることもあります。
- 確定前に条件を満たせなかった場合、ポイントは無効になります。
サービスの“お試し”で解約忘れ
- 初回無料の通販や動画配信サービスなどに登録するとポイントを取得できることがあります。
- ただ、登録後すぐに解約しないと自動で有料化されることがあります。
- 数百円〜数千円の課金を「放置」してしまうケースも多く、実質損になることも。
セルフバック目的の不要な買い物
- 「この商品買えば2000ポイント!」という誘惑に負けて、不要なものを購入する人も。
- 結局、節約ではなく浪費になってしまう落とし穴です。
まとめ|ポイントは安全と引き換えに得るものではない
ポイ活は上手に活用すれば、家計の助けになったり、お得に生活できたりする便利なツールです。
しかし、個人情報・信用情報と引き換えにポイントを得るような方法は絶対に避けるべきです。
- クレジットカードは“必要な分”だけ申請する
- アンケート案件は“最低限の情報”だけ回答する
- ポイントよりも“信頼”と“安全”を優先する
この基本を守れば、ポイ活は「得する仕組み」として役立てられます。